写真というメディアを使って表現をするときにわりとつきまとうのは、真実性みたいな言葉で語られる類の事だと思います。僕は必ずしも写真が真実を写しているとは思っていないのですが、それでも自分が鑑賞者となったときについ気にしてしまうのも事実。どのような文脈で制作、発表されたものなのかということも大きな要素であると思いますが。
自身の制作については、造形や色が現実に目を通して見ているものと異なるとしてもさほど気にしないですし、むしろ自分が見たい像になっているかの方が重要です。だからこそサンプリングの精度が大事になのだと思います。精度が低いとすぐに破綻しますからね。
写真用ではないですが、昨年低価格で映画用のダイナミックレンジの広いカメラが発売されました。
Blackmagic Pocket Cinema Camera
写真のRAW現像ソフトもこういう風に一から色を作りなよっていうスタンスだったら面白い気がするのですが。FlextightでネガからRAWを読み込むとこんな感じですよね。
少し横にそれてしまった。
他のメディアの表現手法を取り込むのは広く行われているように思いますが、写真の場合はどうなのでしょうか。僕は絵画や漫画で光学的な要素を取り込んで描かれたものが多数存在することを知った時に驚きました。というより、あまり意識して見ていなかったですし、それが当たり前のように見ていたように思います。自分の美術表現の知識が浅くわからないことが多いのが時々嫌になりますね。もっとも知識があるからといって良い物が作れるかというとそういうわけではないのですが。少しでも興味がある分野のことに対して専門ではないから、というスタンスは捨てて吸収出来るものは吸収していかないと。自分が見たいものを作りたいときに、的確に早くツールの選択が出来るというのはどれだけ多くのことを知っているかということも大事になります。と同時になぞるばかりではなく頭を使っていかないことには。筋肉と同じで鍛えられるはずですし、、。
毎回終わりには反省ばかりですね。
いつかは自信ある文章が書けるようになるんだろうか。
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