出勤する時の楽しみと言えば、音楽を聴く事くらいしかないわけですが、今日は渋谷で多くの乗客が降りてもいつもの様に座れるわけでもなく、なんとなく小さな辛さを感じつつ電車に揺られていたところ、恵比寿から目黒の間でふとドアの近くに視線を移したらとてもきれいな女性が外の景色を眺めていてはっとしたのです。そして少し白ずんでいるガラスを見て、冬に近づきつつあることを強く意識させられるのです。差し込む光もとてもきれいで、ありきたりな表現に頼ると映画の1シーンのようでもあり、でも長いこと見ていても仕方ないので、またすぐに視線を移すのですが。朝の電車というのはよくトラブルが起こっていて、積極的に乗りたい種類のものではないのですが、たまにそういう出来事があると、それはそれで良いものだと考えたりします。僕は自分では意識しないうちに車内にいる人たちを見てしまうようで、気をつけて欲しいと言われたりするのですが、これまでそういう事で災難にあった事がないのは単に運がいいのかもしれません。もしくは音楽を聴いていて周りの音が聞こえないために何かイチャモンをつけられていたとしても気付いていないだけなのかもしれないです。そして時々、このまま電車が止まったらもっと長く音楽を聴いていられるのにのにな、なんて思ったりするのですが。新宿-田町の23分という時間はじっくり音楽を聴くにはちょっと時間が足りないですよね。かといって家を早く出て、山手線外回りで倍の時間をかけて通勤しようとは思わないわけで。そうだとしても、ひとつのオプションとしてそういった選択肢のある環状線というものに対して若干の心の余裕が生まれるのも事実。
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